
2021年1月4日に顎変形症手術を受け、現在術後3か月目です。
顎変形症手術を受けたことで変わったのは、見た目だけではありません。
そもそもこの手術は見た目の改善が目的ではなく、生活の質を向上させるためのものです。
私自身、手術を受けた後、特に「日常生活が良くなった」と感じたのは睡眠に関する変化でした。
私は下顎後退タイプの顎変形症で、顎のズレによって呼吸がしづらく、睡眠時無呼吸症候群と診断されていました。
夜中に何度も目が覚めてしまい、熟睡できない半覚醒状態が続いていたのです。
しかし、手術後には夜中に起きることがなくなり、睡眠の質が劇的に向上しました。
今回は、この「睡眠が良くなった体験」について詳しくお話ししたいと思います。
睡眠時無呼吸症候群の診断まで
顎変形症手術を行うため、矯正歯科とは別に病院の口腔外科に通っていました。
そこで顎のレントゲンを撮影した際、医師から「睡眠時無呼吸症候群の可能性がある」と言われ、睡眠検査を勧められました。
レントゲン画像から、私の下顎が後退しすぎて喉を圧迫しているため、呼吸がしづらくなっていると診断されたのです。
特に仰向けで寝ると喉がさらに圧迫され、無呼吸の症状が出る可能性が高いとのことでした。

1時間あたり5回以上の無呼吸、または低呼吸が確認される場合に診断されます。
睡眠検査の流れ
睡眠検査は、病院に泊まりがけで行われました。
夕食は取らず、夜11時に就寝。
寝る際にはたくさんの装置を体につけられ、動きが制限されるため正直寝苦しかったです。
検査装置による不快感も加味して結果を分析するとのことでしたが、慣れない環境だったため、リラックスして眠るのは難しかったです。
検査翌朝には装置を外され、そのまま帰宅できました。
かかった費用※保険適用
- 検査費用 19,680円
診断結果:睡眠時無呼吸症候群
検査の結果、軽度~中程度の睡眠時無呼吸症候群と診断されました。
夜中に何度も呼吸が止まり、その影響で目が覚めてしまっていることが確認されました。
昔から睡眠の質が悪いと感じていて、枕やマットレスを変えたり工夫してきましたが、それだけでは改善しない状態だったようです。
また、医師によると、重度の無呼吸症候群になりやすいのは肥満体型の方が多いとのこと。
顎変形症に加え肥満だった場合、さらに大変な状況だったのかもしれません。
この診断結果を受け、口腔外科の医師が「手術で睡眠時の呼吸を改善できるプランを考えよう」と提案してくださいました。
顎変形症手術後、呼吸のしやすさに気づく
顎変形症手術を受けた後、腫れや痛みでつらい状態が続いていましたが、そんな中でもすぐに気づいたのが呼吸のしやすさでした。
特に呼吸が楽になったと実感したのは、術後3日目頃。
思ったよりも早い段階で、症状が改善されていることに驚きました。
手術を受ける前までは、自分の呼吸がしにくい状態だということにまったく気づいていませんでした。
10年以上、呼吸のしづらい顎の状態が当たり前だったので、自分が息苦しい思いをしているなんて考えもしなかったんです。
しかし、手術を受けてみると、酸素がスムーズに取り込めるようになり、胸の苦しさがなくなったことで、「私って今までこんなにも呼吸がしにくかったんだ…!」と初めて気づくことができました。
特に、胸が苦しくなくなったことには大きな驚きがありました。
それまで、常に胸に何とも言えない重苦しさを感じていましたが、それが「呼吸がしにくいせいだった」とは思ってもいませんでした。
それが当たり前だと思い込んでいたので、手術後の変化には本当に驚かされました。
「この世界って、こんなにも呼吸がしやすい場所だったんだ…!」と知ったときの感動は、想像以上でした。
他の方の顎変形症手術体験談でも、「こんなに呼吸が楽になるなんて…!」と感動している方が多いのを見かけます。
同じように、私たちにとってこれは未知の感覚だったのだと思います。
例えるなら、酸素の薄い山頂から一気に下山してきたときのような、呼吸が楽になる感覚です。

術後2か月から違和感なく眠れるように!
仰向けで違和感なく眠れるようになったのは、術後2か月を過ぎた頃のことです。
この時期から、夜中に目が覚めることがなくなり、しっかり熟睡できるようになりました。
熟睡できているおかげで、朝は自然と6時ごろに目が覚めるようになり、スッキリとした気分で起きられるようになりました。
現在、術後3か月目を迎えていますが、ここ1ヶ月間は一度も夜中に目を覚ますことがありませんでした。
これまでの人生で、ほぼ毎晩のように夜中に目が覚めていたので、それが普通のことだと思い込んでいました。
しかし、今では夜中に全く目覚めることなく、朝までぐっすり眠れるようになったのです。
この変化の理由は明らかで、睡眠時無呼吸症候群の原因となっていた顎の状態が、顎変形症手術によって改善されたからだと感じています。
顎変形症手術で呼吸が楽になり、睡眠の質が向上!
顎変形症手術を受ける際、正直なところ呼吸が楽になるという点はあまり意識していませんでした。
しかし、術後に最も大きな変化を感じたのは、まさにその呼吸のしやすさでした。
術前からなんとなく「呼吸がしにくい気がする」と感じてはいましたが、実際に手術を受けてみて、「こんなに呼吸が楽になるなんて!私って今まで呼吸がしにくい状態だったんだ!」と驚きました。
この変化は、術後に初めて気づいたことです。
呼吸に違和感を感じていなくても、実は無自覚なだけかも?
顎変形症手術前からずっと呼吸がしにくい状態に慣れてしまい、それが普通だと思い込んでいる方も多いのではないでしょうか。
私もその一人でした。
顎変形症手術を受ける際には、呼吸の状態についてもぜひお医者さんに相談してみることをおすすめします。
手術を受けるかどうかの判断材料として、呼吸のしやすさも考慮すべき重要なポイントだと思います。
呼吸がしにくいと感じるサインはこれ!
もし、以下のような症状がある場合、顎が原因で呼吸がしにくい状態かもしれません。
- 睡眠の質が悪い
- 動悸や息切れが起きやすい
- 特に理由もなく胸が苦しくなる
顎変形症は、想像以上に日常生活へ影響を及ぼしている可能性があります。
呼吸が楽になることで日常が一変!
手術後、呼吸が楽になったことで、生活が驚くほど快適になりました。
例えば…
- 胸が苦しくなることがなくなった
- 急な動悸が減った
- 夜中に目が覚めることがなく熟睡できるようになった
さらに、体調全般良くなり、長年悩まされていた肩こりまで緩和されてきました。

もちろん、術後の後遺症がまだいろいろ残っていて不安もありますが、それを乗り越えた先には、もっと生きやすい日常が待っていると思うと、とても幸せな気持ちになります。
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