
1月4日に顎変形症手術を受け、約2週間後の1月20日に仕事復帰をしました。
顎変形症手術後は、顎だけでなく体への負担も大きいため、業種によっては職場復帰までに2か月以上かかる方もいるそうです。
私の場合、コロナ対策で在宅勤務となっていたことや、仕事内容がデスクワーク中心だったため、術後2週間での復帰が可能になりました。
週4日・8時間のバイト勤務で、社員の方が配慮してくださったおかげで、なんとか業務をこなせています。
とはいえ、体調が万全ではないため、日常的に不自由を感じる場面も多いです。
今回は、顎変形症手術後の仕事復帰について、実体験をもとにお話ししていきます。
在宅勤務&デスクワークなら早期復帰が可能

在宅勤務でデスクワークなら仕事復帰も早くできる!
術後2週間後、在宅勤務という環境だったため、比較的スムーズに仕事復帰ができました。
話す機会が少ない仕事内容であったことも大きな助けとなり、頭がくらくらする場面はあるものの、なんとかミスなく業務をこなしています。
一方で、顎だけでなく全身の体調も万全ではなく、もし通勤が必要だったらと考えると、負担が相当大きかったと思います。
特にめまいや浮遊感が続いているため、通勤中に具合が悪くなることも想像でき、在宅勤務であることに感謝しました。
また、週4日勤務というペースも無理なく働けた要因の一つです。
初日は浮遊感やめまいに悩まされた
仕事復帰は術後2週間目でしたが、業務内容はすぐに思い出すことができました。
ただし、頭が常にくらくらする感覚があり、ミスをするのではという不安が常に付きまといました。
そのため、いつも以上に慎重で丁寧な対応を心がけました。
しかし、昼過ぎ頃になると座っているだけで浮遊感やめまいが頻発するようになりました。
視界がかすんで、頭の中で「ぐわわわ~ん」と円を描くような感覚が続きました。
この症状は30秒程度でおさまるのですが、頻繁に起きるため集中力が削がれました。
時間が経つにつれてこの症状が繰り返し発生し、頻度が高くなってきたため、15分の小休憩時には横になって体を休めることにしました。
横になることで少し楽にはなりましたが、仕事復帰初日はやはり体への負担が大きく感じられる一日となりました。
2日目からは割と問題なく仕事が出来た
2日目以降も多少の不安定さを感じながらも、徐々に作業に集中できるようになりました。
術前のように素早い判断や対応は難しいものの、大きな遅れもなく、まずまずのペースで業務を進めることができました。
初日に感じた視界のかすみや、頭が「ぐわわわ~ん」と円を描くようなめまいはなくなり、体調も比較的安定してきたように思います。
少しずつ体が仕事に慣れてきているのかもしれません。

顎の腫れと会話時の負担

顔の腫れは職場の人に気づかれなかった
在宅勤務ではありますが、始業時と退勤時にはオンラインのZOOM会議に参加する必要があります。
会議では業務進捗などを報告しますが、話す際に口周りに痛みがあり、かなり負担に感じます。
ある程度の会話はできるものの、1分以上続けると顎に痛みが出てしまい、話し続けるのが難しい状態です。
幸いにも、社員の方が配慮してくださり、ミーティングや会議ではできるだけ発言を控えられるようにしていただいています。
医師からも、「切った顎の骨がしっかりくっついてくる6週目以降にはもっと話しやすくなる」と言われているので、それまでは会話の負担を軽減するように努めています。
腫れはかなり引き、マスクでカバーできた
術後2週間が経過した現在、腫れはかなり引いており、見た目に大きな変化や痛々しさはほとんど感じられません。
ぱっと見では手術を受けたことがわからないため、余計な心配をかけることもありませんでした。
さらに、私の場合はコロナ感染拡大防止のため、マスクの着用が必須だったので、顎周りの様子をマスクで隠すことができました。
このおかげで、外出時も周囲を気にすることなく過ごせています。
食事に時間がかかる問題

少量でも昼休み1時間がぎりぎり
術後2週間経過しても、顎の動きはまだゆっくりで、少量ずつしか口に運べません。
そのため、食事にはかなり時間がかかります。
普段なら15分ほどで済んでいた食事も、術後は写真のメニューを完食するのに40分以上かかってしまいました。
調理時間も考慮すると、1時間の昼休みではぎりぎり間に合うかです。
お粥や栄養ドリンク、野菜ジュースなどを取り入れれば、もう少し早く食べ終えることができるかもしれません。
さらに、術後の痺れがある場合、メチコバールという薬を服用する必要があるため、食事は欠かせません。
「昼食を抜く」という選択肢は望ましくないので、昼休みが十分に取れる環境で復帰時期を考えることが大切です。
職場復帰を検討する際の最終的なまとめ
顎変形症手術後の職場復帰は、個々の体調や仕事の内容によって大きく異なります。
私の場合は在宅勤務とデスクワークだったこと、また職場の理解や配慮があったことで、術後2週間という短期間で復帰することができました。
しかし、それでも浮遊感やめまい、顎の痛みによる会話の負担、食事に時間がかかるなど、日常的な不便さを多く感じました。
職場復帰時に考慮すべきポイント
仕事内容の負担を見極める
デスクワークであれば比較的早い復帰が可能ですが、立ち仕事や接客業では負担が大きいため、少なくとも術後6週間は休養が必要と考えた方が良いでしょう。
通勤の有無と負担
在宅勤務であれば復帰が早まりやすいですが、通勤時間が長い場合は、体力的な負担が復帰の妨げになる可能性があります。
職場環境の配慮
会議や打ち合わせで話す機会が多い方は、顎の痛みや会話の負担を軽減するため、職場と相談し配慮をお願いしましょう。
昼休みの確保
食事に時間がかかることを考慮し、昼休みが十分取れるか確認してください。お粥や栄養ドリンクを活用し、食事の負担を軽減する工夫も必要です。
体調に無理のない復帰時期を選ぶ
めまいや浮遊感、頭痛などの症状が残る場合は、無理に早期復帰を目指さず、自分のペースで体調を整えていくことが大切です。
復帰時の注意点
術後は「立つ」「歩く」「話す」すべてが辛いと感じることが多いです。
職場復帰を検討する際には、自分の体調や業務内容に合わせて、慎重に時期を決める必要があります。
病院では就業サポートを行っている場合もあるので、体に負担のかかる業務に携わっている方は、医師や上司とよく相談することをおすすめします。

無理せず、自分の体を最優先に考えて復帰のタイミングを選びましょう。どうかお体を大切にしてくださいね。