
2021年1月4日に顎変形症手術を受け、その体験談をブログでシェアしています。
今回は、検索してもあまり情報が見つからなかった「術後に体に挿入された管を抜くときのこと」について詳しくお話しします。
術後に挿入された3つの管
顎変形症手術を受けると、術後に以下の3つの管が挿入された状態で目覚めます。
- ドレーンチューブ(口内の血を排出するための管)
- 経鼻チューブ(鼻から胃に直接栄養を送る管)
- 尿管(術後歩けない期間のための管)
特に、ドレーンチューブは顎変形症手術特有のものなので、抜くときの痛みや感覚に関する情報が少なく、私も不安でした。
結論を先にお伝えすると… どの管も抜くときの痛みはほとんどありませんでした!
それでは、それぞれの管を抜いたときの具体的な体験をご紹介します。
口のドレーンチューブを抜くとき

ドレーンチューブ
術後、下顎の奥から血を排出するために、2本のドレーンチューブが口内に挿入されています。
これらのチューブの先端には血液を溜めるパックが取り付けられており、術後2日間はそれをぶら下げた状態で過ごしました。
ドレーンチューブは術後2日目の朝の診察時に取り外されました。
- チューブの固定方法:歯茎に糸で軽く縫い付けられています。
- 抜く流れ:
- 縫い付けている糸を切る。
- チューブを「ビョルルンッ(抜く衝撃はあるが痛くない)」と口の奥から抜き取る。
ドレーンチューブの除去は全く痛みがなく、その後も違和感が残ることはありませんでした。
不思議なことに、チューブが通っていたと思われる口内の穴は、止血の処置も不要でそのまま終了しました。
術後、鏡で確認しても穴らしきものは見当たらず、自然に塞がったようでした。

そのため、右側だけ痛みが残りました。
とはいっても気にならない痛みです。
経鼻チューブを抜くとき
術後16時間ほど、鼻から胃に直接栄養を送る経鼻チューブを入れていました。
このチューブはICUで過ごしている間に抜いてもらえました。
- 抜くときの感覚:痛みは全くありません。むしろ、抜いた後のスッキリ感の方が印象に残りました。
- 注意点:術後しばらくは鼻詰まりがひどく、鼻呼吸ができない状態が続きました。点鼻薬を使って解消していましたが、1週間ほどは鼻水が出やすい状態でした
尿管を抜くとき
顎変形症手術後、最初の1日は歩行が難しいため、尿管が挿入されます。
この尿管は、術後1日目の昼頃に看護師さんが歩行可能かどうか確認し、トイレに自力で行けるようであれば取り外してもらえます。
- 抜くときの感覚:痛みはありませんが、軽い違和感がありました。男性の場合、尿管を抜く際の痛みが女性より強いことが多いそうです。
- その後の影響:尿管を抜いた後、2日ほど血尿が出ました。また、残尿感がしばらく続くこともあります。
管を抜くときの感想とまとめ
術後に挿入された管を抜くことについて不安を感じていましたが、どの管も痛みはほとんどなく、一瞬で終わりました。
なのでリラックスして管を抜いてもらってください。
安心ポイント
- ドレーンチューブ、経鼻チューブ、尿管いずれも抜くときの痛みはごくわずか。
- 抜く際の手順もスムーズで、看護師さんが丁寧に対応してくれます。
これから顎変形症手術を受ける方は、管を抜く際の心配を少しでも軽減していただければ嬉しいです!
余談:ドレーンチューブの不思議
ところで、ドレーンチューブが通っていた穴はどうなったのでしょう?
術後すぐに塞がり、血も一切出ていないのがとても不思議でした。細めのストローほどの太さがある管が通っていたはずなのに、何事もなかったかのように自然に治癒していました。
自分の体ながら驚きです。

質問があれば、コメント欄でお待ちしています。
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