手術を受ける前に 顎変形症の知識と情報共有

口ゴボ手術:美容整形と口腔外科の違いとメリット・デメリット

2024年11月20日

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口ゴボ手術:美容整形と口腔外科の違いとメリット・デメリット

たぴ

高校1年生の頃から顎関節症に悩まされ、数々の病院を転々とした結果、顎変形症と診断される。 2021年1月4日(※当時32歳)に顎変形症手術を受ける。 手術内容:上顎&下顎切・オトガイ形成術と顎関節洗浄手術

 

口ゴボは見た目の悩みだけでなく、呼吸や噛み合わせといった健康面にも影響を及ぼす場合があります。

口元が突出していることで、顎の筋肉や関節に負担がかかったり、呼吸がしづらくなるといった不調を引き起こすことも珍しくありません。

 

こうした口ゴボを治療する際には、「美容整形外科」と「口腔外科」のどちらを選ぶべきか迷う方も多いのではないでしょうか。

美容整形外科では見た目の改善を重視し、理想の容姿に近づける手術が行われます。

一方、口腔外科では、健康改善を重視した総合的な治療が可能です。

 

この記事では、実際に口腔外科で口ゴボ手術を経験した私が、美容整形外科ではなく口腔外科を選んだ理由をお伝えします。

口腔外科での治療のメリットとデメリットをわかりやすく解説し、どちらを選ぶべきか検討する際の参考になれば幸いです。

 

口ゴボを美容整形外科で治そうと考える前に知っておきたいこと

 

口ゴボは単に「口元が出ている」という見た目の問題だけでなく、体全体に様々な不調を引き起こす原因となることがあります。

例えば、以下のような健康面への影響が考えられます。

 

  • 呼吸のしづらさ
    口元が突出していると、口呼吸が癖になりやすく、鼻呼吸ができなくなることがあります。これが原因で、睡眠時無呼吸症候群や疲れやすさにつながることも。
  • 噛み合わせの問題
    上顎と下顎の噛み合わせが悪い場合、食事の際に負担がかかり、消化不良や顎関節症のリスクが高まります。
  • 姿勢の乱れ
    噛み合わせの悪さが姿勢の歪みに繋がり、肩こりや腰痛を引き起こすケースも少なくありません。

 

美容整形外科での治療は、見た目の改善に重点を置いて行われるため、これらの健康問題が十分に解決されない可能性があります。

一方、口腔外科では、骨格や噛み合わせを根本から治療し、健康面の改善も目指せます。

 

健康と美容、どちらを優先すべきかを考える際に、こうした健康面の影響を理解することはとても重要です。

口ゴボの治療を検討している方には、まずご自身の体の不調をしっかり把握した上で、美容整形外科と口腔外科のどちらが適しているかを考えてほしいと思います。

 

口腔外科で口ゴボを治すメリット

 

口腔外科で口ゴボを治す治療には、見た目だけではなく、健康面の改善や費用の面で大きなメリットがあります。

ここでは主なポイントを解説します。

 

しっかりした検査と安心感

 

口腔外科では、手術前に精密な検査が行われるため、自分の体の状態をしっかり把握することができます。

骨格や噛み合わせ、筋肉の状態などを徹底的に調べた上で治療方針を決めるため、体への負担を最小限に抑えることが可能です。

 

  • 例:原因不明の体調不良が発見される場合も
    実際に検査を受けた結果、長年悩んでいた肩こりや頭痛の原因が噛み合わせや顎の形状にあることが判明することもあります。
    こうした隠れた問題を解決できるのは、総合的な検査を行う口腔外科ならではの強みです。

 

健康改善が期待できる

 

口腔外科での治療は、美容目的だけではなく、健康面での改善にもつながります。

 

  • 呼吸の改善
    顎の形を正すことで鼻呼吸がしやすくなり、睡眠の質が向上するケースがあります。
  • 噛み合わせの改善
    噛み合わせが正常化することで、食事の際の負担が減り、消化不良や顎関節症のリスクが軽減されます。
  • 姿勢の改善
    顎や噛み合わせが整うことで、全身のバランスが良くなり、肩こりや腰痛が軽減する効果も期待できます。

 

 保険適用で費用を抑えられる可能性がある

 

口腔外科で行う口ゴボ治療は、保険適用が可能な場合があります。

特に、以下の条件を満たす場合に適用されるケースが多いです。

 

  • 機能的な問題(呼吸困難や噛み合わせの不全)が顕著である場合
  • 病院が保険診療を行う施設である場合

 

保険適用の場合、治療費は大幅に軽減されます。

たとえば、数十万円程度で手術を受けられることもあります。

ただし、自費診療になる場合もあり、その際は矯正費用や手術費用を含めて300万円以上かかるケースもあるため、事前に確認が必要です。

 

たぴ
たぴ
口腔外科での治療は、美容目的だけでなく、健康面での改善や長期的なメリットを提供してくれる点が大きな魅力です。

しっかりした検査と安心感を得たい方や、健康と見た目の両方を整えたい方には、口腔外科での治療が最適な選択肢となるでしょう。

 

口腔外科で口ゴボを治すデメリット

 

口腔外科での治療には多くのメリットがありますが、美容整形外科と比較すると、いくつかのデメリットもあります。

ここでは、それらのポイントを詳しく解説します。

 

希望通りの容姿にはならない

顎再形成手術

下顎が後退しすぎていてキレイなEラインにはなれず…

 

口腔外科での手術は、あくまで骨格や機能の改善を目的として行われます。

そのため、以下のような限界があります。

 

  • 容姿の理想には近づけない
    芸能人の顔や理想のフェイスラインに合わせて手術を行うことは難しいです。
    例えば、「もっとシャープなフェイスラインにしたい」「目鼻立ちも整えたい」といった美容目的の希望には対応できません。
  • 自然な仕上がり重視
    顔のバランスを大きく崩さず、機能を重視した仕上がりになるため、「劇的な変化」を求める方には不向きです。

 

治療や手術までに時間がかかる

 

口腔外科での治療は、手術を受けるまでに長い準備期間が必要です。

 

  • 矯正期間が必要
    多くの場合、手術前に歯列矯正を行い、噛み合わせを整える必要があります。この期間が1~2年以上に及ぶこともあります。
  • 検査や手術計画が詳細
    手術前にはCTスキャンや精密検査が必要で、診察や検査に何度も通院する必要があります。これにより、治療全体の期間が長くなる傾向があります。

 

入院日数が長い

 

口腔外科での手術は全身麻酔を伴うため、術後の管理が重要になります。

その結果、以下のような制約があります。

 

  • 平均2週間前後の入院が必要
    術後の経過観察や体調管理のため、入院期間が長くなることが一般的です。
  • 仕事や日常生活に影響
    入院中は仕事を休む必要があり、社会人にとってはスケジュール調整が大きな負担となる場合があります。

 

病院が少なく通院が大変

 

口腔外科の専門医がいる病院は限られており、自宅近くで治療を受けられるケースは少ないです。

 

  • 遠方の病院に通う必要がある
    専門病院が都市部に集中しているため、地方在住の場合は遠距離通院を余儀なくされることがあります。
  • 通院回数が多い
    治療計画や術後検診のため、頻繁に病院を訪れる必要があり、時間と交通費の負担が大きくなります。

 

たぴ
たぴ
口腔外科での治療は、健康面の改善や自然な仕上がりを重視する一方で、時間や費用、希望通りの見た目にならないといったデメリットがあります。

治療を決断する際には、これらのデメリットを十分に理解し、自分にとって何が優先事項なのかを明確にすることが大切です。

 

私が美容整形外科ではなく口腔外科を選んだ理由

 

口ゴボを治す手術を検討する際、美容整形外科か口腔外科かで迷いましたが、最終的に私は口腔外科での治療を選びました。

その理由と、治療を振り返って感じたメリットについてお話しします。

 

信頼できる医師と治療方法を選びたかった

 

私が口腔外科を選んだ最大の理由は、「信頼できる医師と治療方法を選びたかった」からです。

 

  • 保険適用外でも、信頼できる矯正歯科を選択
    私は自費診療で矯正治療を行う歯科医院を選びました。
    そこでは、顎関節症や口ゴボの治療に豊富な経験を持つ矯正歯科医が在籍しており、安心して任せられると感じたからです。
  • 健康改善を重視
    美容整形外科では容姿を優先した治療が主流ですが、私の場合、呼吸や噛み合わせなどの健康改善が重要でした。
    機能性をしっかりと考慮しながら治療を進められるのは、口腔外科ならではの魅力でした。

 

美容整形外科では得られない安心感とメリット

 

口腔外科を選んだことで、美容整形外科では得られなかったメリットがいくつもありました。

 

  1. 体の不調が改善
    呼吸がしやすくなり、噛み合わせが整ったことで、肩こりや頭痛が軽減されました。また、術後は睡眠の質も向上しています。
  2. 健康と見た目を両立できる治療
    骨格から整える治療で、自然な仕上がりと機能性を兼ね備えた改善が実現しました。容姿だけを変えるのではなく、体全体のバランスが整う喜びを実感しています。
  3. 術前の徹底した検査が安心材料に
    顎の形や骨の状態を細かく調べてもらえたため、リスクや手術後の回復について具体的な説明を受けられ、安心して手術に臨めました。

 

総合的に満足している選択

 

治療前は、美容整形外科での手術も選択肢の一つにありましたが、最終的に口腔外科を選んで本当に良かったと思っています。

 

  • 自費診療の負担は大きかったけれど価値があった
    確かに費用はかさみましたが、信頼できる医師のもとで総合的な治療が受けられたことは、何物にも代えがたい安心感を得られました。
  • 自然な仕上がりに満足
    芸能人のような顔立ちにはなれませんが、バランスの取れた自然な仕上がりと健康の改善に大満足です。

 

これから治療を検討している方へ

 

もし美容整形外科と口腔外科のどちらにするか迷っている方がいれば、自分が「健康改善を重視するのか」「容姿の理想を重視するのか」を明確にすることをおすすめします。

私の場合は、口腔外科での治療を選ぶことで、長年悩んでいた不調を改善し、安心感を得ることができました。

 

たぴ
たぴ
口腔外科での治療は、時間や費用がかかることもありますが、その分得られるメリットは大きいです。

治療を受けてみて、本当に自分の人生が前向きに変わることを実感しています。

 

口腔外科治療をおすすめしたい理由

 

口ゴボの治療を考える際、美容整形外科と口腔外科のどちらを選ぶべきか迷う方も多いと思います。

この記事では、私が口腔外科で治療を受けた体験を基に、両者のメリット・デメリットを詳しくお伝えしました。最後に、これらを整理しておきます。

 

口腔外科治療のメリット

 

  • 健康と美容の両立が可能
    呼吸や噛み合わせなど、見た目だけでなく体の不調も改善できます。
  • 自然な仕上がりで安心感がある
    骨格に基づいた治療で、顔全体のバランスを整えられます。
  • 保険適用で費用を抑えられる可能性
    機能改善が目的の手術では保険が適用されるケースも多く、費用負担が軽減されます。

 

口腔外科治療のデメリット

 

  • 時間がかかる
    矯正期間や術前検査に長期間を要し、治療が完了するまでに時間がかかります。
  • 希望通りの容姿にならない可能性
    美容目的ではなく、機能改善が中心のため、理想の見た目にはならないこともあります。
  • 入院や通院の負担が大きい
    入院期間が2週間前後必要になることや、遠方の病院に通う必要がある場合も。

 

まずは口腔外科で相談してみることが大切

 

治療を検討している方には、まず口腔外科の診断を受けることをおすすめします。

自分の骨格や健康状態を知ることで、どの治療法が適しているかが明確になります。

 

たぴ
たぴ
治療を決断するのは簡単なことではありません。

見た目を重視するか、健康面を優先するか、それぞれの価値観によって最適な選択肢は異なります。

私自身、口腔外科での治療を選び、多くの苦労を乗り越えて得た成果に満足しています。

この経験が、治療を迷っている方の参考になれば嬉しいです。

もし迷っているなら、まずは一度口腔外科に相談してみてください。

あなたにとって最善の治療法が見つかるよう願っています!

 

 

  • この記事を書いた人

たぴ

高校1年生の頃から顎関節症に悩まされ、数々の病院を転々とした結果、顎変形症と診断される。 2021年1月4日(※当時32歳)に顎変形症手術を受ける。 手術内容:上顎&下顎切・オトガイ形成術と顎関節洗浄手術

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