
下顎後退の顎変形症と診断され、抜歯なし&外科手術ありの矯正治療を進めてきました。
そしてついに、1年10ヶ月以上装着していた矯正装置を外してきました!
「やっと自由になれた~!」と感じるかと思いきや、まだ保定期間中のためリテーナーをつけなければならず、さらに矯正装置を外した影響で歯と歯の隙間が気になる状態に。
思っていたほどの解放感はありませんでした。
保定期間は2年間続く予定なので、ゴールはまだ少し先です。
ただ、食事中はリテーナーを外せるため快適になり、歯磨きもしやすくなったので、矯正装置をつけていた頃と比べると少し楽になりました。
この記事では、矯正装置を外す際の流れや痛み、外した後の歯の状態、かかった費用について詳しくまとめています。

ブラケットオフ:矯正装置を外す時の流れ
私が矯正装置を外した際の流れを以下にまとめました。
リテーナーの準備
- 前回の通院時に、リテーナーを作るため歯型を取りました。
- また、矯正装置のゴム掛けをできるだけ長くするよう指示されました。
当日の処置内容
- かみ合わせのチェック
- ペンチのような器具で矯正装置を力任せに取り外し
- 接着剤を取り除く作業(振動熱を使用)
- 歯のクリーニング
- 下の歯の裏側にリテーナーを接着剤で固定
- 上の歯用のリテーナーの取り外し方と装着方法の説明
- 歯の状態の写真撮影
- レントゲン撮影
- 最後に矯正医師による最終チェック
作業は約2時間半かかり、特に接着剤を取り除く作業に30分以上を要しました。
長時間口を開け続ける必要があり、顎がとても疲れるのが大変でした。
矯正装置を外すときの痛みについて
矯正装置を外す際には、ペンチのような器具で力を加えて外されるため、歯や顎の神経に響く痛みを感じました。
前歯はそれほど痛みを感じませんでしたが、奥歯はかなりの力が加わるため、思わず涙が出そうになるほどでした。
私の場合、顎変形症手術も経験していたため、手術で切った部分とみられる箇所がビリビリと痛みました。
特に、上の左奥歯の装置を外すときには、痛みが頬にまで広がり、歯の根元から神経にかけてズキズキとした感覚が走りました。
「歯が抜けてしまうのでは…?」と不安になりましたが、幸い何事もなく矯正装置を外すことができました。

奥歯さえがんばれば大丈夫です!
矯正装置を外した後には、振動熱を使って歯に残った接着剤を丁寧に取り除く作業が行われました。
この作業は痛みはありませんが、強い振動が長時間続くため、顎に負担がかかりかなり疲れます。
さらに、口を大きく開け続ける必要があるため、「早く終わってほしい…」と思いながら耐えていましたが、この作業だけで30分以上かかりました。
結果的に、矯正装置を外してから約1時間半で歯が元通りの状態に戻りました。
その後はレントゲン撮影、リテーナーの使い方の説明、矯正医師による最終チェックが行われ、すべての工程が終了しました。
矯正装置を外した後の歯の状態

矯正装置を外してリテーナー生活スタート
矯正装置を外したら、「もう食事中に食べ物が挟まる不快感から解放されるんだ!」と思っていましたが、実際にはそう簡単ではありませんでした。
奥歯には輪っか状の金具がついていたため、装置を外した後はその分の隙間ができてしまい、食べ物がかなり詰まりやすい状態になりました。
矯正装置をつけていた頃ほどの不快感はないものの、食事中にはどうしても奥歯に食べ物が挟まります。
そのため、歯ブラシだけでは取り切れない食べ物の詰まりを解消するため、フロスが欠かせなくなりました。
快適な食事を楽しむには、もう少し時間がかかりそうです。
ちなみに、矯正装置を外した後の歯並びは写真のようにとてもきれいで満足しています!
さらに、顎変形症手術のおかげでガミースマイルも改善され、笑顔にも自信が持てるようになりました。
ただし、矯正医師からは「前歯が少し出ているので、保定期間をしっかり頑張りましょう」とアドバイスを受けています。
リテーナーをつけて、引き続き歯並びを整えていきたいと思います!
ブラケットオフ:矯正装置を外す時の費用は?
私は自費診療で矯正を受けています。
自費診療で矯正装置を外す時に掛かった費用は28,600円でした。
掛かった費用
28,600円(自費診療の場合)
通常の矯正治療費である6,600円に加え、矯正装置の取り外し費用やレントゲン診療代が加算され、この日の総額となりました。
なお、リテーナー代はすでに矯正装置の費用に含まれていたため、追加での支払いはありませんでした。
ただし、リテーナーを紛失したり壊してしまった場合には、作り直しに5,500円がかかるとのことです。

私の場合、抜歯なしで矯正治療を行ったため、術前矯正が1年間、術後矯正が10か月と、合計で1年10か月間の矯正期間でした。
また、顎関節症の治療も並行して行っていたため、マウスピース矯正も含めると、トータルで2年10か月かかりました。
さらに、これから始まる保定期間が2年続く予定なので、完全に終わるまでにはまだまだ時間が必要です。
それでも、ひとまず矯正装置が外れたことで一歩前進したような気持ちです!
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