
2021年に顎変形症手術を受けてから、早くも4年が経過しました。
しかし、未だに後遺症として口周りの麻痺が残っています。
左上唇の一部と右下唇周辺に麻痺があり、日常生活に大きな支障が出るわけではないものの、下唇の麻痺がときどき強い痛みを伴うようになりました。
そこで、以前見かけた「顎変形症手術後の麻痺に特化した鍼治療院」に通うことを決めました。
今回は、鍼治療を始めた経緯や治療内容、そしてその効果について、私の体験談をお話ししたいと思います。
同じように手術後の麻痺で悩んでいる方の参考になれば嬉しいです。
麻痺の症状と治療を始めたきっかけ

口周りに麻痺が残ってしまった
手術後、左上唇の一部と右下唇周辺に麻痺が残りました。
口元が歪むほどのものではなく、たまに麻痺の存在を忘れるくらい日常生活には支障がありませんでした。
しかし、手術から2年ほど経った頃から、下唇に強い痛みを感じることが増えました。
それは「下唇を引っ張ってつねられている」ような鋭い痺れで、放置するには辛いものでした。
手術を担当した病院での対応
外科手術をしてくれた病院では、麻痺について相談しても「日常生活に支障がないなら気にしないで」と言われ、真剣に話を聞いてもらえませんでした。
このため、通院自体をやめてしまいました。
鍼治療院を選んだ理由
手術後の麻痺で困っている人向けの鍼治療院があると知り、試してみることにしました。
この治療院ではすでに多くの顎変形症手術後の麻痺治療に成功した実績があるとのことで、期待を持って通い始めました。
後遺症の麻痺に対する鍼治療の内容
顎変形症手術の後遺症の麻痺に対する鍼治療は以下のように行われています。
初診時の診察
治療院では、目を閉じた状態で細い器具を当て、感覚テストを実施。
どこにどれくらいの感覚が残っているかを確認しました。
また、麻痺の強さや和らぐタイミングについて、詳しいカウンセリングも行いました。

実際の治療内容
治療は以下の2つを組み合わせて行われています。
口周りへの鍼治療
麻痺の痛みを和らげるために、口周りに鍼を刺します。
私の場合、冬場に痛みが強くなることを伝えたため、ヒーターを顔の近くに置いて血行を良くしてもらいました。
通院回数を重ねるごとに、数本は頭部などにも鍼が刺されるようになりました。
神経アプローチの治療
麻痺のある側とない側を刺激し、神経の働きを活性化する方法です。
治療内容はその日によって異なります。
例
- 足を屈折させ、麻痺のない側からある側へ向けて手でなでる治療
- 腕を引っ張られて起き上がる治療
- 腕をあらゆる方向へ屈折させる治療

治療ペースと費用
2024年9月から通い始め、2025年1月現在、1~2週間に1回のペースで通院しています。
保険適用外となり、1回あたりの費用は5,000円です。
鍼治療の効果と現状
鍼での麻痺治療を始めて4か月経った今、現在の症状は以下のようになりました。
痛みの軽減
治療を始めた当初は、効果が3日程度しか持続しませんでした。
しかし、通院を続けるうちに効果の持続期間が伸び、4か月が経過した今では約2週間ほど痛みがない状態を保てるようになりました。
ただし、3週間を過ぎると血行が悪くなるせいか、また痛みが強くなるため、定期的な通院が欠かせません。
ガムを噛む習慣の導入
治療院で「ガムを噛むと麻痺の痛みが軽減される」と教えてもらい、実践しています。
ガムを噛むと血流が良くなるのか、確かに痛みを感じにくくなりました。今では日常的にガムを噛むようにしています。

麻痺の痛みがない状態を維持するほど、脳が麻痺のない状態を作り出すんだとか。
今後の治療計画
治療院では、鍼治療での麻痺の完治について以下のように記されています。
下歯槽神経麻痺に対しての治療は、発症後3か月以内に始めるのがベストです(外科手術後で腫れがある場合は、腫れがひいてから)。
通常は半年から1年以内の治療で回復するのですが、それ以上の期間が経ってしまった場合は、完全な麻痺以前の状態へ戻る方が少ない印象です。しかしながら治療を行うことで状態改善は可能です。
私はすでに手術後4年たってしまっているため、完治は難しいかもしれません。
しかし、実際に鍼治療をした結果、痺れの感覚が格段に減ってきているので、もしかしたら治るかもしれません。
現在のペースで治療を続けながら、麻痺がさらに軽減されることを目指していきます。
また、ガムを噛む習慣や生活習慣の改善も取り入れながら、治療の効果を最大限引き出せるように努めたいと思います。
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